白百合ベビーホーム、今月のテーマは、感触遊び!です。定員は35名ですが、一日の活動は、多くても8名前後。月齢の違いもあって、更に少人数でそれぞれのおうち(ユニット)単位で生活をしています。普段のくらしはそれぞれ別の家庭のように過ごしていますが、毎月の遊びのテーマは共有していて、養育者が色々なアイディアを持ち寄りながら、そのテーマに即した遊びを提供しています。本当にどれ一つとして同じ遊び、というのはないのですが、年単位で振り返ると、みんなで何かを楽しむ下地が、ユニットを超えてちゃんと共有され、育ってきます。
まずは大人気の片栗粉遊び。さらさらの粉の感触、そして、水を入れた後のトローっとした感触。自分で触ってみないと体験できない面白さ。ぎゅっとにぎると固まるのに、手を緩めるとトローっと垂れていくのも、不思議な体験となりました。別の日には、パン粉遊び。かわいたパン粉のざくざくした感触、水を入れて湿っていく感触、スプーンでこねたときと手で触ったときの感触の違い、丸めていくとまとまる楽しさ・・・まとめたものの香りをかぐと、ふんわりパンの香りを感じられます。一つの素材でたくさんの感触を感じつつ、食育へとつなげていきます。
自分の身体を通して、様々な感触を味わえる感触遊び。自分で体験できる大切さはもちろんなのですが、そこに、「べちょべちょ」「まるまった!」など一緒にその楽しさを味わい、言葉にしてくれる養育者の存在が、子どもの世界を深め、そして広げてくれます。
大人がまるめたものを子どもに、そして、子どもからも大人の手にのせて・・・言葉も素材も、行ったりきたりしながら味わう心地よい時間でした。