• 社会福祉法人 真生会

No.50 アートな仲間たち

今回のアートプログラムは、クレヨンと絵具のコラボです。クレヨンでぐるぐると殴り書きして、後から色とりどりの水溶き絵具で、シャシャシャシャシャー スイースイー ♪ と筆を動かして遊びました。ぐじゃぐじゃの作品の中にある滲み具合がところどころで放つ輝きに魅せられます。これはまた、きっとどこかで、子どもたちの生活の彩となって再登場してくれる予感がします☆彡
最初にクレヨンでぐりぐりするとき、子どもたちは、こいち先生のところから、自分で好きな色を選んできます。大きな画用紙は共有して、思い思いのスペースで描いています。しばらくすると、男の子が、小学生のお兄ちゃんのいる水溶き絵具のところへ近づいていきました。(あ、クレヨンで描くことに飽きちゃったのかな?)と、陳腐な想像をしている大人たちの前を通り過ぎ、彼は、机の前にちょこんと座ったのでした。二人目の男の子がついてきました。また、ちょこんと座っています。お兄ちゃんは、自然と「絵具屋さん」なるお店を開店しており、どうぞどうぞと、横並びにみんなが座っています。押したり、ぶつかったりもせずに、みんな興味津々で、じーっと事の成り行きを見守っています。「どうなのー?」「ふーんそうなんだー」というかんじで、うなずいたりしています。
それぞれがじっくりと、好きな色を吟味しているのです。慌てないのは、自分が色を自由に選べることを知っているからともいえるし、誰もがみんな得られる機会だということを知っているからとも言えるでしょう。一人ひとりが自分で考えて、自分で選び取りながら、新しいことに挑戦する主体性を身につけること。仲間と共に楽しく体験を共有できること。白百合のキッズたちが、日々の遊びの中から深く学び、糧にしているものの一つが、アートプログラムの中に現れてきました。(aokiku)